
食べるものの量によって運命が左右さる。
これって一体どういう意味なのか、知りたくないですか?
その答えについて書かれた本があるんです。
今回は少食主義を続けている自分にとって、とても為になった、そしてバイブルにもなりえるような、とても良い本と巡り会えたので紹介したいと思います。
その本というのが、今回の記事のタイトルにもなっている、
若井朝彦著「江戸時代の小食主義 水野南北『修身録』を読み解く」(花伝社)という本です。
江戸時代に生きた人が、どの様な思いで小食主義を貫いたのか、ともて興味が湧きますよね。
では早速見ていきましょう。
江戸時代の小食主義 水野南北『修身録』を読み解く
水野南北ってどんな人?
まず最初に水野南北とはどういう人だったのか? と言うところから解説。
水野南北を一文で表すと次のような人物だったそうです、、、
、、、といった感じの人物。
「小食主義」になる前に、まず観相学を学び、そして極めた人物だということ。
そしてそこから更に「節食開運説」というものを唱えて世に知らしめた人物だということ。
観相学で人を見る目を養い、その経験則から「小食である事と開運には繋がりがある」ということを発見したそうです。
「少食と開運との関係」、実に興味をそそりますよね。
で、これだけの説明を聞くと、「なるほど江戸時代に生きた偉人さんなんですね、、、」で終わる気がします。
ところが、です。
水野南北はそんな一筋縄でいく様な、普通の偉人とは全く違う、そうとうな波瀾万丈の人生を歩んできた人物なんです。
波瀾万丈な人生
これだけを聞くと単なる悪党ですね(笑)
そんな悪行三昧の生活を18歳まで続けていたけれども、ついには牢屋に入れられてしまうという結末に。
牢屋に入れられた南北はそこで多くの悪人の顔を見ているうちに、人相と人の運命には相関関係があることに気づくんです。
そうしてなんとか刑期を終えて釈放され牢屋を出られたところに、一人の人相見(人相占い)と出会います。
そしてその人相見が南北の顔を一目見て、「お主には死相が出ている」と告げられるんです。
その事に驚いた南北は、この運命を変えるためにお寺に出家しようとするのですが、直ぐには弟子にしてもらえず、「一年間、麦と大豆だけの食事が続けられたら弟子にする」と言われるのです。

1年間もの間、麦と大豆だけの食生活ってちょっと想像がつかないね、、、
私だったら無理かな、ははは、、、

うん、自分でも多分無理だ(笑)
当時の人たちの普段の食生活が、いったいどの様なものだったのかは正確には分からないけれど、きっと当時としてもかなり厳しい食事内容だったのは間違いなさそうだね。

しかし水野南北はこの超ハードな内容の小食生活を守り、真面目にやり続けたんだ。
そしたら自らの顔に出ていた死相が消えたばかりか、運勢まで良くなったそうだよ。

やり切ったんだ、、、凄いね、、、
それで死相が消えて更に運勢まで良くなったってどういうこと?

うん。ただの悪党(笑)だった頃のことを考えれば、そこから観相学の大家にまでになったんだよね。これって凄いことだし、この事実こそが開運したという事実の証明になるんじゃないかな。
そうして人の観察を続けそして研究したその先に「節食が運勢を改善する」という結論に辿り着いということです。
食の多少が運命を左右する

水野南北は終始この本の中で、「食を慎む」ということが、全ての物事において、良い方向に向かうということを何度も説いています。
「食を慎む」とはすなわち少食の生活を送ること。これをまず三年間続けなさいと。そうすれば運は自ずと開けるのだと。
そうすれば心身も健やかになるし、気が自然と開いてくる。
気が開く時には、運もそれにつれて開く。運気という言葉がある様に、運は気に随(したが)うものだから」
水野南北はこの理論に絶対的な自信があるようで、もし上記のごとく「食を慎むこと」を実践しても運気が開かなければ、自分に苦情を言ってこいとまで言っているんです。
凄い自信ですよね(笑)

観相学から導き出した答えだけに説得力があるよね
けど3年間かぁ・・・、結構長いね(笑)

うん、確かに3年間は長いね、、、
普通の人だったら続かない場合も多いかもね。
自分も少食生活を始めてからまだ1年ちょっとだから、あと2年は頑張らなければ(笑)
逆に考えればあと2年「食を慎む」ことを続けることが出来たら、それで開運することができるのならば、、、

これはもうやるしかないよね(笑)

そうだね、やりきるしかないね(笑)
菜食主義(ベジタリアン)

江戸の時代の主な食事がどんなものだったのかは先ほども書きましたが、自分には想像しか出来ません。
大体「穀物や野菜、そしてお魚を食べている」と言うイメージくらいですかね。
しかしそんなイメージの江戸時代でも、お肉を食べる習慣があった様です。
調べてみると主に鹿や猪のお肉を食していたみたいですね。
そんな江戸時代の肉食の文化を水野南北はあまり良くは思っていなかったみたいですね。
、、、という事だそうです。
逆に青物(野菜ですね)を食べた後は自然と心が清くなるとも言っています。

ベジタリアンになれば心が綺麗になれるんだね🎵

ちょっと極論過ぎる気もしなくは無いけど、
水野南北に言わせればそういう事になるのかな。
しかしそんなお肉を食べる習慣も慎みを持って多くを食べなければ、食べてもいいとも言っています。
この辺りはそこまで厳格ではなく、お肉好きの人には朗報?
しかしながら今も昔も変わらないのか、お肉というのは美味で美味しいものという認識は同じみたいだったらしく、
「美味しいが故に少しのつもりがついつい食べ過ぎてしまうので注意しなさい」という様なことも言っています。
常食にするというよりも、滋養をつけるためにほんの少しの量を食べるのが良いみたいですね。
これはそのまま現代の食文化にも通用するような大事な言葉だと自分は思います。
いのちを延ばす

水野南北はこの修身録の中で、いのちを延ばすことは容易だと言っています。
それはもちろん「飲食を慎む」ということが大事であるというは大前提なんんですが、どうやらそれだけではないみたいです。
「生気を養うこと、つまり飲食を慎むことも大切だけど、眼、耳、鼻、舌、身体、そして意識を休ませることも必要」だと言うこと。
早い話が「休息は必要だから、こまめに取りなさい」と言っているのですね。少しの休息でも積み重なればそれだけ多く休んだことになる。
今の現代社会に生きている人たちは耳の痛い話かも?
毎日あくせくと働いていて、なかなか休息をとるという事が出来ない世の中になっている気がします。
「休むこと = 決して怠けることでは無いと言うこと」
もしあなたがいのちを少しでも延ばして長生きがしたいと思ったならば、少しでも良いので休息をとる様に心掛けて、
そしてその休息を積み重ねる努力が必要かも知れませんね。

あわてない あわてな〜い
一休み 一休み・・・🎵

どこかで聞いたことのあるフレーズだな(汗)
この事は以前このブログで書いた「長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)」に通じるものがあると思います。
リンクを貼っておきますので、もしよろしければ参考にしてみて下さい。
江戸時代に既にこのことに気づいていたという事に、自分は更に小食生活というものに自信が持てる様になりました。
少食 = 長寿
この図式が自分の中で更に確固たるものにしてくれました。
まとめ
江戸時代に生きた小食主義を貫いた水野南北。その生き様は本当に波乱万丈と言えるものでした。
しかし、だからこそ世の中の真実というものに気がついたのだと思います。
そこから観相学を学び、そしてその観相学の学びから食が運命を左右するということを見いだした。
正直自分はこの本にとても感銘を受けました。
自分が一年以上続けてきた「1日1食生活」が間違いでは無かったのだ。ということに対して、更に確信を持つことができたので。
なので、これから少食生活を目指したい、そして半日断食(16時間断食)や1日1食の生活にチャレンジしてみたい、と思っている人には特に参考になるとても面白い本になっています。
興味のある方は是非一度本書を手にとって読んでみて下さい。
きっと少食の素晴らしさに気づくことができると思います😊
この度は最後まで記事を読んでいただきまして、誠にありがとうございます。
この記事が少しでも何かのお役に立てたのなら嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
良い少食ライフを(o^^o)
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